深いニキビ跡を患っていた私が経験した美容診療(ダーマペン3)とセルフダーマペン、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
※ダーマペンのお話です。
美容皮膚科のメリット
美容皮膚科の先生たちは医療のプロフェッショナルの方々です。知識も技術も専門性に富んでいる場合が多く、治療過程で不具合が生じた場合でもすぐさま対処してくれます。
またニキビに関して不安に思ってることも質問すると医学の面から答えてくれます。(知識に個人差あり)
私が一番最初に診察を受けた際はカウンセリング(一般の診察)から始まりましたが、
その際に顔にニキビがあったので、ビタミン剤と軟膏をいただきました。完全にニキビ跡のみであればこれらを処方してもらうことはないかもしれませんが、ニキビ&ニキビ跡に悩んでる方は処方してもらえる可能性があります。
これらは市販薬に比べニキビへの効果が期待できるので是非活用したいですね。
美容皮膚科のデメリット
これは美容治療を選択してから気づいた意外な落とし穴でした。
私はニキビ跡治療を行なっているいくつかのクリニックに電話をしましたが基本的に3〜4週間待ちという状態でした。美容クリニックや皮膚科ではニキビ跡治療のみを行なっているところは少ないです。様々な症状で悩んでる方が予約を入れているため予約が取りづらい状態になっています。
男性専門の美容クリニックであるゴリラクリニックでも1ヶ月先まで予約が埋まっているとのことでした。
やはり一番気がかりなのは値段ですよね。ニキビ跡の治療は自由診療が主となります。(保険は適応外.)そのため、治療期間が4ヶ月を超えてくると平気で数十万円はかかります。
私の場合1回の診療(治療)で
ダーマペン後のフェイスパック(顔全体に貼るパック):2000円
合計:45360円(消費税8%込)
でした。
→私の場合は数回で治療を終えれるだろうとセット料金にしなかったので勿体無いことをしました。
医療機関で治療を受ける際は何ヵ月要するかを医師に確認した上でセット料金を利用することをオススメします。
値段が高くても確実に治るのであれば望みはある!と思えるのですが…
実際は完治に近づける保証はありません。(セルフダーマペンも同じですが…)この辺については別記事で解説していますが、現代医学において深いニキビ跡を完治させることは無理だと考えられています。
実際私もニキビ跡治療を行なって凹凸は薄くなったもののクレーターは目視でわかる状態です。
これは病院や医師によって様々ですが…治療中は痛いです。
痛みの度合いが穿刺深度により異なりますが、2mmを超えるとかなりの痛みでした。
私が初めて施術を受けた時は麻酔クリームを塗布してから30分ほどおいてから施術が始まりましたが、かなり痛く骨にひびく感じでした。
クリニックのサイトを見ていただければ、どのサイトにも治療の際は麻酔を行うので痛みはありませんと書いてありますがそれは病院や担当の方によると思いますのであまり期待しない方が良いかも…というのが率直な感想です。(勿論痛みを感じなかったという方もいますが…)
余談ですが…
私がクリニックでダーマペンの施術を受けた際、3回目の治療からは麻酔クリームを塗布してから15分ほどで治療が開始されました。
セルフでダーマペンをする時は40分ほどおいていたのですが、あまりの時間の短さにびっくりしました。もしかして、効き目が強い麻酔クリームを使っているのか?と思いましたが、施術時は激痛だったのが苦い思い出です。
恐らく、
・一般診療と並行して行っていたこと
・とても混雑していたので一人一人にかける時間が無かった
というのが正直な理由だと思います。
これは仕方のないことですが、地味に嫌なところです。
治療を終えた直後は少し出血していたり、顔全体が真っ赤なのでマスクが支給されますが一目見て顔が焼けたんじゃないかと思うぐらいです。
特に待合室でお会計を待っている時はジロジロ見られますね。この点が気になる方は治療を受けるクリニックは家の近くを検討した方が良いかもしれません。
市販のダーマペンのメリット(セルフダーマペン)
ダーマペンは楽天で古いタイプのもので8499円、新しいタイプのもので26600円となっています。ダーマペンは実に様々な種類があり、海外のAmazon公式サイトでも50$~170$と高くても18500円程度で購入できます。
そのほか、
麻酔クリーム(約2500〜4000円)
塗布する成長因子(5000円〜)
フェイスパック(1枚2000円)→Benev商品の場合
高く見積もって40000〜45000円ほどと美容皮膚科での診療1回分の料金で準備ができます。
一見、セルフダーマペンも高いように思えますが、
ダーマペンは一度購入してしまえば壊れるまで使い続けることができますし、麻酔クリームも1本で4回分ぐらいはあります。
ただ、ダーマペンを終えた後に使用するフェイスパックは出費がかさみます。
例えば私が施術を受けたクリニックで使用されていたものは楽天で1枚2000円とクリニックと同等の値段で販売されていました。
→べネブ ハイドロジェル モイスチュアライジング マスク 30g 5枚 (Benev) GF Hydrogel Moisturizing Mask
それでも、美容診療1回分の値段で4回分のセルフダーマペンができてしまいます。
半年、1年規模で金額の差を比べれば10万〜30万円ほど安く抑えることが可能です。
私は1年半ほどセルフで行いましたが、合計金額は約7万円でした。
美容診療に換算すると1回に45000円×18ヶ月=810000万と10倍以上差があります。
(ただ、18ヶ月間皮膚科でダーマペン治療をすることは基本的に考えられませんが。)
麻酔の効きが悪い場合痛みを強く感じますが、そのときに痛いことを告げるとその部位はあまり施術してもらえないこともあります。
(せっかく高いお金を払ったのに…)
しかし、お金がもったいないからと我慢をしていても激痛に耐えられないときがあります。
意外とダーマペンの痛みはトラウマになる痛みなので病院に行くことが億劫になりかねませんが自分でやればちょうど良い加減で調節できるというのはメリットでしょう。
病院で治療を行う際、治療する部位によって値段は異なります。
例えば こめかみ、頬、鼻のニキビ跡治療がセットになっていた場合、顎から耳にかけてのU字ラインは治療の対象外となります。
それでも顎のニキビ跡を治療をしたい場合は全顔のコースか、全顔のコースが無ければ部位ごとで料金が取られることもあります。
どのようなセットになっているのかは病院によって異なっているのでよく調べてから行かなくてはいけません。
一方セルフの場合は自分で好きな部位にできるので、
・コストを抑えることができる。
・鼻だけなど一部位のためにわざわざ予約を取り、一定期間待って高いお金を払う必要がない。
というメリットも挙げられます。
市販のダーマペンのデメリット(セルフダーマペン)
病院はエビデンスに用いた治療が基本となっているため、それに比べると素人がやるセルフダーマペンは効果や安全性には欠けるのは当然です。
例えば病院では施術の際に成長因子を塗布しダーマペンを行いますが、市販のものとは成分に差があることが考えられます。そういった意味で治療の効果への期待度は下がってしまいます。
(病院で頂いた施術後に使用するマスク(フェイスパック)は通販で販売されていたので術後のケアはクリニック並みにできます。)
BenevのGFハイドロゲルマスクを深いニキビ跡に使った結果…
また個人でダーマペンを行う際に何かしらの菌が肌に侵入して炎症を起こしてしまうことも考えられます。ダーマペン使用後に肌にトラブルが起きたと感じた時は病院で診察してもらいましょう。
私の実感として、セルフダーマペンは効果を感じるまでに時間がかかります。また深いニキビ跡に関してはセルフダーマペンでどこまで回復できるか難しいところです。
ニキビ跡治療は何がベスト?
まず結果から…
①お金に余裕がある&重度のニキビ跡(クレーター)に悩んでいる→美容クリニック
②お金に余裕がない&浅いニキビ跡に悩んでいる(穿刺深度1.5mmで十分)→セルフダーマペン
③お金に余裕がない&中・重度のニキビ跡に悩んでいる→セルフダーマペン→美容クリニック
以上の3つに分けてみました。
それぞれ見ていきましょう。
①お金に余裕がある&重度のニキビ跡に悩んでいる
すぐにクリニックで治療を受けることをオススメします。
ニキビ跡治療はとにかく時間がかかります。一刻も早く治したい方はダーマペン4やサイトン、パールフラクショナルなど重度のニキビ跡でも治療効果が望める治療をオススメします。
→実際にサイトンヘイローを受けた結果
サイトンヘイローを深いニキビ跡に照射した結果…痛くないけど効果アリ!?
②お金に余裕がない&浅いニキビ跡に悩んでいる
浅いニキビ跡や色素沈着で悩んでる方であれば、市販のダーマペンでもアリだと思います。
(メリット)
・穿刺深度が(1.0~1.5mm)程度であれば針を肌表面でスムーズに動かせる
・肌への負担も比較的少なくできる
※ニキビ跡でない部位への使用は控えるか、穿刺深度を浅くするのをオススメします。
②’お金に余裕がある&日々の美容ケアをしたい
→美容クリニックを年に数回(サイトンヘイローであれば3回)受ければ十分だと思います。
③お金に余裕がない&中・重度のニキビ跡に悩んでいる
現状お金に余裕が無い人で医療機関での治療に興味がある方は
セルフダーマペンをしながら病院の治療代を貯めるという考えはいかがでしょうか。
(私自身はこのタイプで治療を進めております)
このように考える理由として…
・ニキビ、ニキビ跡が重症化して皮膚科で1年かけて40~50万円のお金を払って治療してもらうより少しでも改善させて治療を受けた方が費用を抑えることができる
・2.5mmであれば私はセルフダーマペンと医療機関において差を感じず、効果を実感できたため治療代を貯めている期間に少しでも良い状態にもっていけるのではないか。と感じたからです。
ちなみに私のニキビ跡治療歴。(以下)
セルフダーマペン(2.0mm)1年半
↓
皮膚科でダーマペン3(2.5mm)を4ヶ月(4回)
↓
セルフダーマペン(2.5mm)を数カ月行いました。
上記の流れを経験した率直な感想

市販のダーマペンを使用せずに皮膚科に行っていたら、現在の肌になるのに病院で10~12カ月ほどダーマペン治療をしていただろうな…。
という感じです。
つまり最初からクリニックに通っていた場合4か月(4回)終えた時点の肌になるまで1年近く通院することになっていたでしょう。
その場合、治療代で50万円は超えます。
【効果面の比較】
セルフダーマペン(2.0mm)≦美容皮膚科でのダーマペン3(2.5mm)
セルフダーマペン(2.5mm)≒美容皮膚科でのダーマペン3(2.5mm)
という感じです。
(現在はダーマペン4を使用するクリニックも増えていることからセルフダーマペン以上の効果が期待できる可能性はあります。)
市販のダーマペンを使用して…
・全く改善されないということは無かった。
・時間はかかるが、徐々にニキビ跡は薄くなって、ニキビの数も減った。
(ニキビを潰すように使用しないこと。)
ただ、深いニキビ跡には効果が出にくい。また治るまでの時間がかかるのがデメリットです。
Q:セルフダーマペン2.0mmと病院でのダーマペン2.5mmではどのくらい違うの?
1年半のセルフダーマペン(2.0mm)=病院での10ヶ月~12ヶ月のダーマペン(2.5mm)
ぐらいの効果だと感じました。(深いクレーターを除いて)
深いクレーターへの効果は2.5mmの方が圧倒的に高いです。
【金銭面での比較】
セルフダーマペン1年半でかかった費用は7万円ぐらいですが、病院では1年で40~50万円ほどかかります。
結論
- できる限り節約しながら美肌を目指したい方や仕事で忙しく病院に行く暇がない方はダーマペンを購入する。
- お金に余裕がある&ニキビ跡を治したい→クリニックへ。
(ダーマペン3はオススメしない→ダーマペン4や深いニキビ跡に対応した機器がある場所) - お金を貯めて(負担を減らして)からニキビ跡の治療をしたい→セルフダーマペン
→クリニックへ。 - ダーマペンを購入するなら2.5mmがオススメ。美容診療とセルフダーマペンのどちらがより効果を実感できるかは、実際に体験した人それぞれなので明確に言えませんが、
2.5mmであれば案外大差ないというのが私の感想でした。
ニキビ跡治療に悩むことほど時間の無駄なことはない
ニキビ跡治療で自分でダーマペンを購入する前に考えていたことです。
これだけ高いお金払って買って効果がなかったらどうしよう…
早く皮膚科に行って治療したほうがいいのかな…
ということを長時間悩んでいました。はっきり言って時間の無駄でした。
ニキビ跡治療はとにかく早期治療が何より重要です。
悩んでる時間もニキビ跡を改善させる時間に変えることが可能です。
ようやく美容クリニックで治療を受けようと決心しても予約を取って治療を受けられるのは1ヶ月後というのを念頭に早期の決断をお勧めします。

踏ん切りがつかない人、現状お金がない人はセルフで始めて、お金が貯まり次第病院で治療を受けてみることを検討してみてはいかかでしょう。そのころに気にならないぐらいに回復していることを期待して…。
※この記事はあくまでも皆様のセルフダーマペンの効果を確実に保証するものではありません。
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